会長挨拶

立命館大学実践教育学会 会長 春日井 敏之

2017年度、立命館大学大学院教職研究科実践教育専攻の開設を受けて、「立命館大学実践教育学会」が創設されました。本学会では、院生、教員、修了生の方々を軸にしながら、教育委員会、附属校・一貫教育部、学校現場、専門機関など、大学内外で教育という営みに関わり教育・研究・実践に携わっておられる方々と共に、幅広くつながりながら実践研究、交流を深めていきたいと考えています。

本研究科は、5つの附属校に加えて京都府、京都市、滋賀県、大阪府の4つの教育委員会と連携協力の協定を締結し、院生の教職専門研修やフィールドワークなどで、大変お世話になっています。また、独立行政法人教職員支援機構とも教員養成、教員研修の高度化のための連携協定を締結し、2019年度には、「独立行政法人教職員支援機構立命館大学センター」が開設され、近畿ブロックの拠点として、近隣の教育委員会等と連携しながら、教員研修の高度化の実現を目指しています。

私たちが大切にしている教育という営みは、目の前の児童生徒の現実や願いと向き合いながら、児童生徒・保護者の生活と向き合うことを抜きには成り立ちません。また、教科指導の専門性と人を育てるという専門性は、絶えず教師自身が自分と向き合いながら、児童生徒と共に成長していく喜びを実感していくことを抜きには高まっていかないのではないでしょうか。児童生徒・保護者や同僚とのコミュニケーションはどうでしょうか、基礎的な知識を土台にしながら探究型の学びの面白さを教師自身が実感できているでしょうか。児童生徒に求めていることを、自分自身とチームとしての私たちの課題にしていくことで、児童生徒との信頼関係は形成されていくのではないでしょうか。

このような視点を大切にしながら、様々な教育現場における実践を本学会に持ち寄っていただき、教育・研究・実践の在り方と私たち一人ひとりの生き方、在り方について、重ねた議論が深められる学会になっていくことを願っています。教育実践を丁寧に読み解きながら、そこから普遍的な理論の構築を図る「実践教育学」の展開に期待しています。